プリントスカーフの製造工程について of ストール&マフラー :OUTCORNER HOME PAGE

女の子17a.jpgプリント スカーフの製造工程について説明します!58.jpg



プリント スカーフが完成するまでには、色々な製造工程があります。トレンド分析から始まり→デザイン画の作成→製版→プリント捺染→縫製加工、仕上げ加工→完成!出荷へと進みます。スタートからゴールまで約1ヶ月は掛かると言われています!?

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スカーフのデザインを作成する前に大切な事が有ります。それは、ファッション トレンド分析です。流行色・柄・素材の選定等です。その昔、プリント スカーフと言えばエルメスに代表される高級シルクが定番でしたが、現在ではシルク以外の素材も市場に多く出回っています。スカーフが洋服の一部分として多くのアパレル先に取り扱われる様になったからです。ですから、スカーフはファッション アクセサリーとしてファッション トレンド分析をおこなってからデザインを決定していくようになりました。

製造工程のスタートは、「デザイン画」の作製です。
スカーフの製品サイズに合わせたペーパーデザインを作製します。一般的にスクエアー(正方形)のレギュラーサイズは36インチ(88cm)、セミサイズは27インチ(68cm)、プチサイズは~24インチ(~58cm)と言われています。
デザインにおけるポイントの1つは色分けです。シルクスクリーン型を使って生地にプリントする際、色分けされた色数分だけシルクスクリーンが必要となります。デザイナーは、無限のモチーフを感性で四角い世界で表現します。

次に、「製版」についてです。
出来上がった図案を基にシルクスクリーンと呼ばれるアルミ枠の型を作製します。先ずはトレースと呼ばれる図案の色分け作業です。トレーサーが図案の色を1色づつフィルムに写しとる作業を行います。トレースされたポジフィルムが完成すると次にアルミ製の枠に貼ったスクリーンに感光乳剤を塗布して暗所で乾燥させます。乾燥されたスクリーンにポジフィルムを重ね感光機で露光させます。乳剤面に水をかけて感光を止めます(現像)。画像の無い部分は乳剤が硬化し膜を貼り画像部分は乳剤が流れて無くなります。つまり画像部分だけがインクを透過させる状態になり完成します。

次に、「プリント捺染」についてです。
先ずは全長25mの傾斜板に生地を貼ります。その上にシルクスクリーン型を置いて1色づつプリントをしていきます。色分けして作製した型数分をプリントするので色数が多いほど、大変な作業になります。仮に15色の色数分をプリントするとして、14色目までは、上手に出来ても、最後の1色で失敗したら全てが無駄になってしまうからです。つまり、色数が多ければ多いほど、リスクが高くなるのです。生地に染料をプリントした後に、蒸し機と呼ばれる装置でプリント生地を蒸す作業を行います。蒸す事によってしっかりと着色するのです。蒸されたプリント反には、余分な染料が着いています。その余分な染料を洗い流す作業が必要です。水洗機と呼ばれる反物を洗う専用装置を使って洗い流します。洗った後に整理機と呼ばれる装置を使って仕上げます。これでプリント反物の出来上がりです。

次に、「縫製加工、仕上げ加工」についてです。
プリント捺染や生地の不良箇所が無いかどうか?検査された反物は最終工程の縫製加工へと進みます。先ずは、プリントされた断ち切り線に沿って裁断が行われます。続いて縫製作業へと進みます。昔は手巻きと呼ばれる人の手による縫製が多かったですが、現在はミシンによる縫製品が増えています。縫製後、アイロンを使って仕上げが行われます。

最終工程を終え完成した商品は、最後に生地・プリント・縫製不良等が無いかどうか?最終検品が行われます。問題が無ければ検針機を使って針の混入が無いかどうか?チェックされ小売店へと出荷されます。