お手入れについてです。参考程度にしてくださいね。
シルク製品の取り扱い上の注意点について
・シルクは大変デリケートで美しさ、着心地などの面で優れた繊維ですが、摩擦に弱く、黄変しやすいな どの問題もあることから、取り扱いには十分注意する必要があります。
・着用や洗濯などの摩擦により、毛羽立ちを生じやすく、白っぽくなることがあります。
・染色した商品では洗濯や汗などにより色落ちしたり、色がにじむことがあります。
・シルクは紫外線を吸収し変質しやすく、日光や蛍光灯の光に長い時間さらされると、黄変や生地を傷め る原因になる可能性があります。
・シルクは湿気によりカビが生えたり、害虫を受けやすい素材です。
・汗やシミが付いたまま長時間放置すると、黄変したり生地が弱くなる恐れがあります。
シルク製品の保管について
・保管に当たっては「汚れを取り除くこと」「湿気を防ぐこと」「虫食いを防ぐこと」「光をさけるこ と」がポイントです。
・クリーニングした物を湿気の少ない洋服ダンス等で防虫剤を用いて保管するのが良いでしょう。
・クリーニング店等からビニール袋に入れて届けられた物をそのまま保管すると、密封された状態で空気 の流通が悪くなりカビを生じることがあるため袋から取り出して保管するのが良いでしょう。
・防虫剤の使用に当たっては、2種類以上の防虫剤を用いると、相互に干渉して防虫効果を妨げるだけで なく、シミの原因にもなる危険があるので、1種類の防虫剤を絶やさず使用するのが良いでしょう。
アイロン掛けについて
・必ず木綿などの当て布をして、温度は低温とするか、生地の種類に応じた温度調節が付いているものは 絹の目盛りに合わす。
・スチームアイロンをする場合は、蒸気の量を少なめにする。また、スチームアイロンは、水の汚染など によってシミになる場合があるので、アイロンの水の状態をよく調べる。
・軽く手早くかけて仕上げる。
シミなどの応急処置について
・食べこぼしなどのシミの応急処置を施した後速やかにクリーニング店に持ち込むことが望ましい。
・シミの原因をティッシュペーパー等でつまみ取るか吸い取り、広げないようにする。
・乾いたタオルをシミの下に敷き、裏から水などで濡らし固く絞った布等で軽くたたき出し、乾いたタオルに汚れを移す(決して擦ってはいけない)このとき収縮や脱色に注意する。
・油分の多いシミや色素の強いシミは専門家に相談する方が無難である。